
忍辱波羅蜜(にんにくはらみつ)
最近どうしても行ってみたいところがあって、やっと行くことが出来た。雑誌かなにかの写真で見かけて、山科の奥にこんなお寺さんがあるんだと。それと我が家の菩提寺の総本山だとか。昔、山科に住んでいたのに、知らなかった。そういうワケで、京都に来たついでに訪ねてみた。
京都からひと駅、山科駅周辺は懐かしい。住んでいたころとほとんどかわっていない。御陵に接し、琵琶湖疏水から少し奥まったところにある本圀寺。観光客らしき人々はもちろんいない。永平寺ほどではないが、すべての伽藍を回廊が結んでる。社務所には2人ほど女性が。声をかけたら、伽藍を回る回廊に入らせてくれた、合掌。お坊さんの影は全くないけど、どうしてるんだろう。忍辱波羅蜜 いつも平常心でいるのも修行ナリ、けり
回廊といってもU字状で、出発点のU字の先の一つにあるのが社務所、もう一つのU字の先にある本堂。行ったら、同じ回廊を引き返してくる。本堂で瞑想しつつ霊験あらたかな気持ちになって社務所まで戻ってきたら、本堂に忘れ物をしたのに気づいて、結局U字の回廊を2往復。結構な運動だったぞ。
加藤清正と由縁があるらしい。回廊は穏やかで、なんだか昔の小学校を思い出してしまうような佇まい。それでいて、凛としている。学問所の様。お寺って本来、こういうところなのかなと。
その後、新快速で梅田へ、そこから阪神電車に乗り、尼崎の菩提寺にお参りして、帰路に着く。
4月はお寺さんばかり巡っていた感じ。お遍路さんを舞台にしたサスペンス小説を読んでいたせいか、いやちがうな。たまたま。
M11 Voigtlander Nokton 40mm F1.2 spherical



































