
安倍文殊院
散歩がてら、安倍文殊院を参拝した。「三人寄れば文殊の智恵」でも有名な文殊菩薩は快慶作の国宝、荘厳で堂々としている。菩薩様の澄ましたお顔に反して、乗っている横目の獅子の困った表情が可愛い。安倍氏の菩提寺で大化元年(645)に創建された日本最古に属する寺院とのこと。陰陽師安倍晴明もこの一族。平安時代に栄えた奥州の安倍氏との関係は、無関係も含めて諸説あるらしい。
歴史あるお寺だけど、金閣浮御堂霊宝館の七参りは新手のアトラクション。金色7枚綴のカードを受付でもらい、金閣浮御堂を1周するごとにお堂の前の賽銭箱に入れ、合計7周する。ゆっくり周回していたら、何人もに抜かれた。でも、お堂の後ろは狭すぎて横にならないと歩けないので、人が詰まる。人が詰まるのは設計ミスか、あるいはこのアトラクション、お堂を建立した後で思いついたにちがいない。この七参り料は結構するから、それなりに儲かるんじゃなかろうか。確かに、古いお寺を整備するにはお金がかかる。だから、浄財も必要だろう。これも文殊の知恵か。なんて思いながら、文殊菩薩の前に座り、しばし瞑想にふけった。
Leica M11 Voigtlander Apo-Lanthar 35mm F2











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