Culminar 85mm F2.8
C.A. Steinheil & Söhnetというのが正式名称、創業はかなり古く、最初は望遠鏡とかを作っていたという。創業者のCarl August von Steinhei は天文学を志してたからだろう。Steinheil Münchenという名称は創業者名ー所在地だから、松下ー東京 みたいなものでしょうか。 英語だとMunich(ミューニック)。
Culminarはシャープさはないが、線の柔らかさで結構人気がある。線が柔らかいというか、F4以下だとモワっと感が否めない。400倍に拡大すると、モワっとした感じがはっきりわかる。フィルムだとなんとも柔らかい写りになる気がする。時の街角や影なんか撮るにはもってこいのレンズだ。苦手な花を撮ってみたが、花もなんとなく柔らかく撮れる感じがする。5.6まで絞れば輪郭はくっきり。
Steinheil München Culminar 2.8F 85mm Exakta/ / Kipon Exa-EOS R / EOS R5


















このレンズ、アルミ削りだしのボディーで1950年代製造らしい。その割には綺麗なので、丁寧に使われてきたようだ。残念ながら、前玉の内側にうっすらカビが生えてて外側にはぶつけたような小さいキズがある。内側のカビが気になるんで、メンテしようとしたけど、どうにも前玉が取れない。前玉表にはカニ目の溝もないし、名板もレンズに直接貼ってあるみたいだ。というわけで、そのまま放置しているけど、写りには差し支えない。